「[統計]AICとDICに関する非常にアヤしい自作メモ(その4)」Take a Risk: 林岳彦の研究メモ に(この記事の主となる話題ではないんですけど),
ただ私は一介の統計ユーザーに過ぎないので、原理的なことはさておき実務に耐えうれば何でもよいというのが正直なところであります*10。と書かれていたのに対して,
(中略)
*10:ただ「実務に耐えうるかどうか(の範囲の限定)」が原理的な部分にも関わる問題だったりするのが厄介なところであります
「実務の人が原理を考えずして誰が考えるのでしょうか? 統計の理論家というのは数学的に細かいことが好きで、 どうも原理を考えるのに向いていないように思います. あと、しばしば統計手法の問題は「生態学とはどういう科学か」 「科学であるというのはどういうことか」というところまで遡るので、 そうなると応用数学のレベルでは答えようが無いかも.」というコメントがあり,慧眼だなと思った次第.
海外の会議に出てポスター発表などを聞いていると,ヨーロッパでは研究の分業化は進んでいるようで,学生だかポスドクらしきヒトのポスターでは,「解析をしたのは他の人だから,俺,知らんもんね♪」と悪びれずに言うヒトが結構いて(逆パターン「あたし,計測とか実験の事は知らんもんね♭」というのもある),カルチャーショックをうける(このエピソードは前にも書いたような,まぁいいっか).
現象を表現するモデル(生成モデル)として数理を使わなくても,定量的な実験では何らかの数理的な解析(判別モデル)が必要なわけで,どんな解析方法を使うかは研究者の現象に対する認識(生成モデル)を反映するものですよね.
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