2011年5月6日金曜日
無題
学生の頃,自分のやっている研究の話しが聞きたいと友達が言うから,夜中の10時くらいにわざわざ時間をとって説明していたら,なんだかおかしい雰囲気.聞いてくる質問に非難がうっすらとまざっていて,尋問の様.
変に思って,
「何が聞きたいの? 学術上の議論ならするけれど,尋問に答える気はないよ.」
と言ったら,研究を真似された,と疑っていたらしい.もちろん自分の研究は独自に考えていた事だし,相手の研究も聞いてみたら十分に独立した(異なる)研究だったし,それ以上の問題に発展する事はなかった.
ところで,真似をしているんじゃないか,という非難が終わった後も,相手の言い分を「素直に」聞いていると,言いたい放題で,あげくには,僕は何も考えおらず上の人達に言われるがママに研究しているとか,いろいろと研究姿勢が気に入らないとか言い出す始末.
研究に関わる一つ一つ作業は1人で黙々とこなすような事が多いし,その研究に関わっている人以外はそれぞれがどの様に貢献したかは見えるものじゃない.
僕はそう思っていたから,研究姿勢について言われても,憶測を言われているだけだと思い,怒りもせず(憶測であれだけ言われたら怒れ,という気もしなくはないが),ただ「全てのアイデアが僕の発信ではないけれど,少なくとも実験や解析の具体的な作業は自分が提案したことだよ」とだけ伝えるが,おさまらない様子.
その友達は,前々から,僕が飄々とうまく立ち回っていて気に入らない,と思っていたようで,研究パクリ疑惑がきっかけでそういう関係無い不満まであふれ出した様子だった.
この件は,相手に大学院生特有のいろいろな不安がこんがらがっていたらしい事は垣間見えたので(自分が大学院生でしたからね),仕方のない事とやりすごした.話を聞きながらマイッタナァとは思ったけれど,不思議なほどに怒ったとか悲しかったとかいう感情的な記憶はない.
ふと思い出す事があったので書いた.
PS.
もちろん,その友達にとって「うまく立ち回っている」ように見えただけで,僕にだっていろんな衝突や葛藤があったは言うまでもない.だれだって,たぶんそう.
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