2009年8月25日火曜日

脳科学の商売

 
Freeill
移動式のCTやMRIの貸出しを行っている会社.トレーラーの中にMRIが入っている.1.5TのMRIもありますね.料金を取って貸出ししている研究機関のMRIと比較すると,貸出し料金も高くない様子.これで研究ができれば助かるな〜.

脳科学で商品戦略・開発? 博報堂が専門組織
NTTデータ経営研究所,ATR−プロモーションズ,脳機能研究所.へー.

個人的には,脳科学に商品戦略や開発の根拠を求めなくてもいいんじゃないか!?とは思ってます.とはいえ,やっている人がいる中で,傍観者である僕が「うまくいかないよ」とただ冷ややかに予想することは意味のないことです.うまくいくようにがんばって欲しいです.

あと,売れる物を作るより,売りたい物を作った方が,みんながHappyになれるような気もしています.作り手が,売りたい物を作るときの説得材料に科学を利用するという流れならイイのですが.もしくは,自分が売りたい物を良くするために使うとかね.「売れる」という科学的根拠がどんなにあっても,それだけで商品開発するんじゃ,作り手にも,売り手にも,買い手にも,とっても不毛な気がします.
 

2009年8月17日月曜日

英語のツール

 
Springerが査読された論文の文章から作成した辞書を公開したと.
Springer 英語の論文執筆を支援する無料ツールを公開しました
日本語での解説はこちら→exemplarの利用例 (pdf)

生命科学だけならば,こちらが使いイイと思いますが.
LIFE SCIENCE DICTIONARY PROJECT
オンライン辞書だけでなく,辞書ダウンロードができるので,便利です.
僕は,Jamming(MacではLogophile for Mac)と一緒に使ってます.

ちなみに,Alcのオンライン辞書は,玉石混交なので注意が必要ですね.僕自身は英語は得意でないので,僕が言っても当てにならない意見ですが,英文校閲をやっていた方もそう言っていたので,当たっているかも!?
 

1年前の事を.

以前,バケツバケツバケツで,
  • サーチライト型研究:研究者の持つ仮説を検証するために理想化された実験課題(サルやヒトに行わせる認知もしくは行動課題)を作成し,データをとり,解析する.特定の仮説にサーチライトを当てた研究.
  • バケツ型研究:研究者は仮説をもたずに,実験課題もできるだけ自然な状態をつくり,データをとり,解析する.仮説はデータから発見(もしくは発明)される.とりあえずデータをバケツに入れるような研究.
と書いていました.その時は研究会で使われた言葉を受けて,サーチライト,バケツという言葉を使って説明を書いてましたが,生成モデル,判別モデルという言葉を使って説明した方が分かりイイということがずっと気になっていたので,ようやく今日になって書いてみた.もう1年も前のことですが.うっ,一年も前.

とはいえ,改めて説明を書くテンションが無いので,その事に触れるだけ.
 

2009年8月16日日曜日

おぼん

 
楽器をさわることに縁がない僕にも知った名前でした.
レス・ポールさんが亡くなったと.
“The only reason I invented these things was because I didn’t have them and neither did anyone else. I had no choice, really.”
Les Paul, Guitar Innovator, Dies at 94

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今日,京都では五山の送り火が行われました(はず).
ちゃんと見ようと思ってたのに,すっぽかすことになってしまった.
 

2009年8月13日木曜日

2009年の選挙

基本的にいつも選挙は僕の関心事の一つですが,今回は特に.

それぞれの政権公約がWeb上でも見ることができますね.
民主党のマニフェスト(pdf)
自民党のマニフェスト(pdf)

ところで,科学の世界で仕事をしているので,科学政策についても興味があります.科学政策について, NPO法人サイエンス・コミュニケーションsivadさんらは公開質問状を各政党に送っていて,その回答が民主党から届いたようです.
公開質問状に対する民主党からの回答@科学政策ニュースクリップ

回答に対する意見や感想を表明するのはやめておきますが,公開質問状という試みがおもしろいと思って紹介しました.情報の発信はマスメディアのものではないということですね.質問状への回答内容はもちろんのこと,回答の有無自体にも政党の態度が表れるように思います.さてさて,今後,どの政党が回答を示してくれるのかな(他にも回答してくれるところがあるようですよ).

メディア政策については,以下のような記事もありました.
民主党政権が実現すると、何がどう変わるか? 神保哲生
何にしてもまず、民主党政権では大手マスメディア自身が、主たる既得権益者として改革の対象となっているという重大な事実が、広く認識されることが必要だ。
 

2009年8月6日木曜日

Grit

 
オランダのリーグで活躍する日本人選手.本田圭佑(10番).
 


頭抜けてます.スゲーな.

ちなみに,
本田の所属するVVVは2部リーグからあがったばかりのチーム,
この試合で対するPSVは1部リーグの優勝候補のチームです.
それでこの活躍.あらためてスゴイ.

この選手と中村憲剛が,今,好きな選手.
どちらの選手も,ただガムシャラなだけでなく,知性も感じさせる.
それでいて,なによりも試合に勝つことの意志を感じる選手達です.
本田圭佑は,特にそれが強い.
相手からしたらふてぶてしくて憎たらしい生意気な若造.

サッカーがやりたくなってきた(1年以上,外でボールにさわっていないや..).

『本田はオランダリーグでもやれるやん』という問題ではないレベルに、おれは突入していかなければと自覚している。極端に言えば、去年の2部リーグでのおれの存在みたいに、誰も止められないというところまでこの1年で突入していきたい。
VVV本田「誰も止められないところまで1年で突入したい」(Sportsnavi.com)

 

An Infomation Criterion

訃報:赤池弘次さん 81歳=統計数理研究所名誉教授・元所長、統計科学専攻(毎日jp)

An Infomation Criterionで知られる赤池さんが一昨日に亡くなったと.

AICは1971年に考えられ,1974年に発表.

赤池さん自身は,AはAnの略だと,一貫して言っていました.

2006年の京都賞を受賞した時に講演を聴きに行ったときも,

その事を強調して言っていたような気がします.

とは言え,AICは赤池さんの手を離れるとAkaike's Infomation Criterionと呼ばれますね.

様々な分野にAICが出てきます.

脳科学でもAICという言葉こそ出てこないものの,

それと同じ考えで研究されている論文を良く目にするようになりました.

僕もAICに惑わされている1人.