- Attention to stimulus features shifts spectral tuning of V4 neurons during natural vision.
- David SV, Hayden BY, Mazer JA, Gallant JL.
- Neuron. 2008 Aug 14;59(3):509-21.
概説
V4ニューロンでの刺激特性(Spectral tuning)が,向特徴注意(feature based attention)で変化するが,その変化の仕方はある周波数帯の反応利得があがるというBaseline/gain modulationではなく,周波数帯域も変化するTuning modulationであるだろうという論文.刺激特性は,回転周波数(orientation tuning)と空間周波数(spatial tuning).僕は,この分野の,特に電気生理の研究に詳しいわけではないですが,長々と議論になっている話題.最後にV4が視覚探索する際に有用となるmatchedfilter(ニューロンが探索している刺激に選択的になる)の機能を果たしているという結果.自然画像が好きなGallantのグループの研究.
ちなみに,「向特徴注意」は造語です.spatial based attention は空間的注意という訳語があるのですが,feature based attentionやobject based attentionは見たこと無い.
感想
読んでみると,Tuning modulationする細胞もあるかもしれない,
ちなみに,Jackknifed testが随所に出てきますが(もちろん,
以下,図の説明を中心に詳細.
順番が前後しますが,まずFigure 2のモデルの説明から.
Figure 2.
上からA.No modulation model,B.Baseline/gain modulation model,C.Tuning
modulation model.まず,有限要素構成仮説(←
hypothesis)という言葉があり,ある有限の基本要素(
modulation modelでは,利得や基準値が上がるだけでなく,
この3つのモデルを定式化したのがpp.519-
Figure1.
A Match to sample (MTS) task
固視点が表示され,次に注意の方向(左下か右上)
B.Free-viewing visual search(FVVS) task
自然画像が1つ提示される.2,3secのDelayのあと,
Figure 3.
A.この論文の解析の基本となる図.受容野の周波数特性(
Bは横軸がno modulation modelで予測される反応,縦軸が計測された反応.
C. 左図から,T1,T2,その差分の周波数特性を示している.
Figure 4.
各グラフの見方はFigure 3.と同じ.
A. 1−3[cycle/RF]の低空間周波数帯では,
B. このニューロンが好む刺激T1と好まない刺激T2に差があること
C. 周波数特性における注意の効果(Difference)
D. E. 受容野内外を比較した結果.Dでは差があるので,
modelで調整が行われている.ただし,
Figure 5.省略
Figure 6.
Target Similarity Index(TSI)(キャプションにThe tuning shift
index(TSI)と書いてあるが,おそらく誤り.)
filterの機能となっている,という結果.
Figure 7.FVVSタスクの結果,省略
Figure 8A.ニューロン数を空間的注意によって調整されたニューロン,
メモ.参考文献に挙がっている重要論文.
Connor, et.al. 1996.
Efron, et.al.1986.
Luck, et.al.1997.
MacAdams, et.al.1999.
MacAdams, et.al.2000.
Moran, et.al.1985.
Motter, et.al.1994.
Reynolds, et.al.2000.
Treue, et.al.1999.
Williford, et.al.2006.
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