2009年1月28日水曜日

Gmailがまたまた良くなった


 



Gmailがオフラインで使用可能に!

Offline Gmailがすごいのは「操作までキャッシュに保存する」こと

前にも「Gmailがまた良くなった」を書きましたが,Gmailがまたまた良くなりました.これ,決定的!まだ僕のアカウントではこの機能を使えないようですが,楽しみ!!

いまでは事務的な事はすべてメール内にあるといってもいい.書式とか以前に提出したのを参考にする時は,HDDにも保存されているけれど,メールで検索して見ることがほとんど.オフラインでもそれができるのは,うれしい.

あと,一番恩恵を受けると思うのは,接続が不安定な時に使うFlaky connection mode.大学にいても,通信が不安定なことはちょくちょくあるので,これには期待大.

いや,メールでのコミュニケーションってのは恨みこそあれ好きではない,ホントは.でもガジェット(Gadget)としては楽しいんですよね.奇天烈な文房具とかも好きなので,そんな感じです.
 

2009年1月26日月曜日

きたい

今週は研究作業が進められる気がする.

論文.
Nature Reviews Neuroscience 10, 82 (February 2009)
Spatial coding: Neurons know the limit
Leonie Welberg


Nature Reviews Neuroscience 10, 113-125 (February 2009)
State-dependent computations: spatiotemporal processing in cortical networks
Dean V. Buonomano1 & Wolfgang Maass


A Probabilistic Interpretation of Canonical Correlation Analysis
Francis R. Bach,Michael I. Jordan

 

【論文】対特徴注意は視覚のフィードフォワード情報処理を変調させる

Feature-based attention modulates feedforward visual processing
Weiwei Zhang & Steven J Luck
Nature Neuroscience 12, 24 - 25 (2008)


空間的注意とは独立に,対特徴注意のフィードフォワード情報処理を反映しているだろう活動を観測でき,またその活動は注意を向ける特徴が競合(同時に出現)している時にのみ起きている.実験で使用した視覚刺激がSupplementary Videoに置いてありますが,見てみると結構難しい.これが検出できるくらい集中(注意)してやらないとできないのですね.


Figure1
1つ目の実験として,固視点の左側に緑と赤のランダムドットを同時に表示し,被験者は赤色に注意を向けて輝度低下を検出する(cf.Figure 1a Experiment 1a 1b).また,背景を灰色にし,視覚刺激のコントラストを小さくした場合と,背景を黒にしコントラストを大きくした場合の2つのconditionを行っている.固視点の右側には探針刺激として,赤もしくは緑のランダムドットが断続的に現れる(探針刺激が現れた時の脳波を解析する).

2つ目の実験として,左側に出す赤と緑のランダムドットを交互にだし,刺激が競合しないようにしている.

被験者はランダムドットの特徴(色)に注意を向ける.空間的には固視点の左側に注意を向け,探針刺激は右側に出るので,空間的注意を分離し対特徴注意に関して調べることの出来る実験課題になっている.

Figure 2
1つ目の実験で,コントラストが低い場合,高い場合ともに,早い時間(110-160ms,80ms-130ms)で注意していた方(赤)で高い活動が現れている.
一方で,2つ目の実験,刺激の競合がない時では,差がない.

繰り返しですが,空間的注意とは独立に,対特徴注意のフィードフォワード情報処理を反映しているだろう活動を観測でき(cf.Figure 2 a,b),またその活動は注意を向ける特徴が競合(同時に出現)している時にしか起きない(cf. Figure 2 a, b, c).
 

【論文】温度(変化)を使って鳴禽(メイキン)の運動回路にあるダイナミクス(の表象)を解析する

Using temperature to analyse temporal dynamics in the songbird motor pathway.
Long MA, Fee MS.
Nature. 2008 Nov 13;456(7219):189-94.


概要
鳥のHVC(ヒトの高次運動野と相同する領野)を冷やして活動を低下させ,その時の鳥の歌声の準音節,音節,モチーフの3つの系列長(timescales)で調べると,すべての系列長で音の構成は保たれたまま系列が伸張(ゆっくりと)していたという話.一方でHVCからの投射がある運動核RAを冷やしても,変化は見られなかった.これまで,異なる時間長毎に歌声のダイナミクスが制御されていることも考えられていたが,そうではなく,HVCがすべて時間長について制御しているのではないか,またドミノ連鎖的(domino-like chain)に歌声のダイナミクスを制御しているのではないかという論文.ここで「ドミノ」連鎖的とは,音要素(準音節,音節,etc)の離散系列のダイナミクスであることを表している,たぶん.

(Dynamicsにtemporalという意味は含まれているように思うのだけど,どうなのだろう.今回の場合,側頭という意味でもないだろうし.でもtemporal dynamics という言葉が検索でけっこうな数ヒットする.)


Figure 1
a.ペルチェ素子(Peltier device,冷却素子)でHVCを冷却している.またHVC,RAと間脳のUvaなど神経経路を表示.
b.ペルチェ素子に電流を流したときの,HVCの温度変化.白丸が電流の流し始め(onset),黒丸が停止(offset).
c.HVCとペルチェ素子の距離0.5,2,4 mmにした時の,電流とHVC温度変化のグラフ.実験では0.5 mmの条件を用いてHVCを冷却している.
d.この実験で主となる結果.9つの歌声系列が示されいて,上から電流を0.5,0,-0.25,-0.50,-0.75,-1.00,-1.25,-1.50 A流したときの結果.一番下は0 Aの系列を人工的に382%(1つ上の-1.50Aの系列の伸張分と同じだけ)だけ延ばし系列.HVCを冷却すると歌声の系列が,伸張していることがわかる.
e.温度変化と系列伸張度(Dilation)の関係.実験を行った10羽について.赤線はdのデータとして挙げたNo.3の鳥について.
d.eの結果の平均を出した図.


Figure 2
a.b.c.準音節,音節,モチーフの3つの系列長で温度変化と伸張度を表したグラフ.どれも温度低下で伸張していることがわかる.
d.abcの結果から,1度冷却する毎の伸張度をヒストグラムで表示したグラフ.どれも伸張しているのがわかる.
e.f.
このグラフに関わる考察は,Supplementaryも参照しないとわからない込み入った議論になっていて,音節時間,音節開始間隔,モチーフ開始間隔,無音時間について議論している.特筆しておくのは,無音時間もHVC冷却で伸張していると言うこと.それと前の音節が引き金となって次の音節が続いていくのではないかということで,これが議論でドミノ連鎖的(domino-like chain)に系列制御されているのではないかと言及につながっている.


Figure 3
運動核であるRAを冷却して音響系列に変化がないことを示している.
a.解剖図とペルチェ素子の挿入具合.
b.RAを冷却するととHVCも若干冷却されてしまう.cのグラフを,この結果をもとにHVC冷却効果を補正し,eの結果を出している.
c.HVC冷却効果の補正前,電流を流すと若干伸張している.
d.Figure 1.fにRA伸張の結果を重ね合わせた図.
e.cからHVC冷却効果考慮して補正(取り除く)した結果.冷却しても伸張度に変化がない.
d.伸張度のヒストグラム.同様に伸張していないことがわかる.


Figure 4.
RAはHVCからの投射があるのに,Figure 3のように音響系列に変化がない様子をニューロン計測をして観察した結果.温度変化とともに持続性の発火率は減少するのだが(図abc),バースト発火は温度変化にはよらず一定であり(図d),RAがHVCからの入力に頑健に反応していることがわかる.
a.はRAを冷却した時のニューロン発火活動をしめしていて,b.は1Aで冷却した時に冷却開始時を境に発火率が小さくなっている様子,c.も同様に冷却と発火頻度の関係を示した図.


Figure 5
脳の左右で伸張する音響系列の要素(準音節)が異なることを示している.dは左を冷却した時でBという準音節を伸張しているがAの要素には影響ない,逆にeは右を冷却した時だがAは伸張しBは変化がない.HVCの1つのニューロがすべての音系列要素の伸張にかかわっているわけではなく,集団符号化(Population coding)しているという結果.

Supplementaryの最後の図に1つのモデルとして提案されているが,HVCが系列を制御し,音節の区切りなどで適宜左右間で同調を行い,Uva,RA,DMとも通信を行っているというモデルを挙げている.
 

2009年1月24日土曜日

ハダカノ王様

 
The Invisible Rope: Holiday Video



2分以降のあたり,デパートの通路でのみんなのリアクションが楽しい.裸の王様,王様もみんなも裸であることを知っててなおそれを楽しめるなら,見てても楽し.
 

2009年1月23日金曜日

アブストだけ読んだり,タイトルだけ読んだり,読みっぱなしだったり.


アブストだけ読んだ論文.
 
神経科学の論文ではないけれど,おもしろそうだったので
Indirect reciprocity provides only a narrow margin of efficiency for costly punishment
Hisashi Ohtsuki, Yoh Iwasa & Martin A. Nowak
Nature 457, 79-82 (1 January 2009)
人間社会で,非協力的な人に懲罰が与えらるような環境では(当然!?)利他的行動が促進されるのだけど,懲罰を与えること自体がコストである(懲罰を与える側にもコストがかかる)とすると,協力関係が促進されないってことをゲーム理論をもちいて検討したらしい.結果から言うと,協力関係の促進は狭いパラメータ範囲でのみおきていて,間接互恵性(情けは人のためならず,まわりまわって自分に利益がくるということ)が効率的になる(直接的になる,つまりすぐに自分に見返りを求めるようになる!?)ので,たいていの場合はコストを伴うと懲罰では協力関係を促進しようとすることは非効率,ということらしい.自分の経験と照らし合わせても,そうだろうなと思える.

今度は量子力学.
Squeezing and over-squeezing of triphotons
L. K. Shalm, R. B. A. Adamson & A. M. Steinberg.
Nature 457, 67-70 (1 January 2009)
量子力学では,観測に不確定性が生じるのだけど,位置と運動量の対のように相補的な間では等しく分配されるのだけど,スクイージング(squeezing)を行うと,一方の観測の不確定性を大きくする代わりに,もう一方の不確定性を小さくすることができるとか!
 知識がないので,何を言っているのか全然わからないけれど,すごそうな気がする.不確定性という言葉にヒカレル.

Emergence of complex cell properties by learning to generalize in natural scenes
Yan Karklin & Michael S. Lewicki.
Nature 457, 83-86 (1 January 2009)
視覚のモデル研究.画像の統計量の変動をニューロン活動が符号化して,...
 アブスト読んだだけでは見当つかなかったので,ちゃんと読む.

Anticipatory haemodynamic signals in sensory cortex not predicted by local neuronal activity
Yevgeniy B. Sirotin & Aniruddha Das
Nature 457, 475-479 (22 January 2008)
fMRIは血流変化を計測していることになるのだけど,それをもって脳活動計測と読んでいるのは血流変化がニューロン活動に関係すると考えられているから.この研究では,サルを使って,ニューロン活動の直接計測とfMRI計測を同時にしたら,先ほど述べた前提(仮定)だけでは完全には説明できない現象があって,一部のfMRI信号がニューロン活動と無関係であると.これから活動するだろうってところで,血流の増加が見られたとか.
 fMRIで行動の数秒前に活動(血流変化)が起こるっていう研究がいくつかあるが,この現象なのか??fMRI研究の再考をもとめる結果でもあります.

fMRI研究に問題を投げかけると言えば,すでにいろいろと取り上げられていますが,
Response to “Voodoo Correlations in Social Neuroscience” by Vul et al. - summary information for the press(PDF)
cf.
・Brain imaging studies under fire(nature news)
・脳のイメージング研究が炎上中(5号館のつぶやき)
・神経社会学のfMRI研究における魔術のような相関(追記あり)(大「脳」洋航海記)
・Ed Vulへの反駁と再批判:早合点されているようだが、これは手法への批判であって神経社会学そのものへの批判ではない(大「脳」洋航海記)

Visual image reconstruction from human brain activity using a combination of multiscale local image decoders.
Miyawaki Y, Uchida H, Yamashita O, Sato MA, Morito Y, Tanabe HC, Sadato N, Kamitani Y.
Neuron. 2008 Dec 10;60(5):

ATRの宮脇さん,内田くんらの論文.
ちなみに,この号のNeuronの表紙にもなっていて,モノグラムがルイ・ヴィトンみたいでかっこいい.


タイトルだけ読んでおもしろいかもと思った論文
J Neurosci. 2009 Jan 7;29(1):169-78.
Dynamic changes in brain activity during prism adaptation.
Luauté J, Schwartz S, Rossetti Y, Spiridon M, Rode G, Boisson D, Vuilleumier P.

J Neurosci. 2009 Jan 14;29(2):301-2.
Perception of facial expression in somatosensory cortex supports simulationist models.
Hussey E, Safford A.

J Neurosci. 2009 Jan 14;29(2):436-43.
Differential effect of reward and punishment on procedural learning.
Wächter T, Lungu OV, Liu T, Willingham DT, Ashe J.


読みっぱなしで,早く整理したい論文.
J Neurosci. 2008 Oct 15;28(42)
The native coordinate system of spatial attention is retinotopic.
Golomb JD, Chun MM, Mazer JA.

Nat Neurosci. 2009 Jan;12(1):24-5.
Feature-based attention modulates feedforward visual processing.
Zhang W, Luck SJ.

Neuron. 2008 Oct 9;60(1):162-73.
Context-dependent changes in functional circuitry in visual area MT.
Cohen MR, Newsome WT.

Nature. 2008 Nov 13;456(7219):189-94.
Using temperature to analyse temporal dynamics in the songbird motor pathway.
Long MA, Fee MS.
これはおもしろかった.鳥の歌の研究です,脳内で時系列がどうやって表現されているかのヒントになりそう.


明日は(今日は),1日実習です.
 

2009年1月22日木曜日

情報をきれいに視覚化

How to Choose Chart Types

表現したい情報(データ)に合う図表を探すとっかかりに良さそう.

ところで論文に出てくる図表で(細胞の写真とかではなく,あくまで数値を視覚化した図表で),とても綺麗なのがありますけど,そういうのを集めて本とか作ったら,おもしろそ.情報の構造を美しくわかりやすく表現しているのなら芸術でもある,と思う.