「中心研究者及び研究課題」の選定結果(PDF)
大きな予算のプロジェクトの選定結果が出てました.ふーん.これは,予定通り予算配分されるのでしょうかね.選ばれた研究に対するコメントはないですが,落選した研究プロジェクトの中に残って欲しかったのがあったので残念.
ついでに!?,こんなのも公表されていましたね.
先端的研究を推進して実現してほしいこと(PDF)
参考:科学者、研究者のイメージまとめ(PDF)
実現して欲しいことでは,宇宙起源の解明以外は科学ではなく技術的な期待ですね.なんだかTVから出てきたような結果です..
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ひところ,技術というか工学研究は目的を果たせば,それがなぜ実現しているかという科学的な根拠が分からなくても成功だと思ってる節がありました,わたくし,恥ずかしながら正直なところ,ほんの少しですが.
最近,技術的な研究も科学的な考察をうんとする必要があるんだなと痛感する議論を目の当たりにしたこともあり,そんな考えは消し飛びました.多くの人に技術を伝えようとすればきちんと科学的考察や検証をする必要ありますよね.
ということで,「科学が基礎研究で,技術(工学)が応用研究だ」なんて単純な図式はこれっぽっちも思っていないのですが,とはいえ,それぞれ研究に性格があることは実感しています.その説明としてなかなか好きなのが,科学の四象限について@赤の女王とお茶をです.抽象度←→具象度,知のための科学←→人のための科学の2つ軸,4つの象限で説明しています.
1.抽象度が高く、知のための科学
たとえば素粒子科学は今のところここに当てはまるのではないでしょうか。
2.具象度が高く、知のための科学
クラゲGFPの発見はここに入るでしょう。ただし、現在では強力な応用ツールとしての方法が見出されていますから、3番に入っているかもしれません。しかし当時としてはそこまでの予見はできなかったでしょう。
3.具象度が高く、人のための科学
まず入るのが医学や工学でしょうね。たとえ宇宙的一般性がなくとも、難病の治療法を見つけることには大きな価値があります。ノーベルのダイナマイトの発明などもここでしょう。
4.抽象度が高く、人のための科学
経済学や社会学かな。言語科学や情報科学も入るかもしれません。人や社会に関して抽象的な一般性を見つけようとする科学です。
ということで,「先端的研究を推進して実現してほしいこと」を読んで,第3象限の科学に対する期待ばかりなのが残念でした.
PS.
説明すると長くなりますね.
自分は第2象限の住人で,第4象限に遊びに行く人かな.
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