2009年3月10日火曜日

研究は楽しいか?

 
研究という仕事が楽しいかって聞かれると,なかなか即答できない.

もちろん,つまらなくはないけども,楽しいと即答するには到らない葛藤もたくさんある.昨今のポスドク問題とか見ていて,科学者の職業的な生命はなかなかに儚いと感じるのも,その一つ.他にもたくさんあるけどね.スポーツ選手でも,自分の子供に「スポーツ選手にはなって欲しくない」と言う人がいるけど,その心境に似ているかもしれない.

あと単純に,夢中でやっている事に対して,楽しいも悲しいも,感情はあまり湧かないから,楽しいって言葉はピンとこない.どちらかと言えば,「興奮」という言葉があっているか.

ただ,いつか「楽しい!!」って無邪気に即答できるようになりたいとは思う.そんでもって,自分を見た人が,「楽しそうに仕事するね!」といってくれたら嬉しい(簡単に「研究は楽しそうだ」と言われるのは少し抵抗があるのだけど).辛そうに仕事をするのは良くない.いや,別に僕が今つらそうに仕事をしているとは思わないけど,たぶんそこまで楽しそうではないだろうな.

論語に「知之者不如好之者.好之者不如樂之者.(これを知る者はこれを好む者にしかず。これを好む者はこれを楽しむ者にしかず)」.「楽しめ!!」とも,「楽しめない奴はダメッ」とも.論語の研究者ではないから勝手な解釈ですが.

楽しめるようになりたいし,それを表現できるようになりたい.ロナウジーニョ(サッカー選手)は楽しさを表現できるすごい選手なんだけど,それはほんとすごいです.
ふーん,昨年の秋頃にこんなことを書いていたらしい.
 

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